【ソウル18日＝共同】韓国国防省は十八日、韓国南部の全羅南道麗水沖の韓国領海内に北朝鮮のものとみられる潜水艇が侵入、これを追跡する韓国軍と交戦し同日午前、韓国軍がこの潜水艇を撃沈したと明らかにした。

　韓国政府当局は、北朝鮮側が韓国内へスパイなどを送り込むため、この潜水艇を韓国領海内へ侵入させたとみている。
　南北朝鮮の間では、十一月から韓国人観光客の北朝鮮の景勝地、金剛山への観光が始まり、現代グループの鄭周永名誉会長が三回にわたって訪朝、経済協力を論議するなど南北交流が拡大しつつあっただけに、これに冷水を浴びせることになりそうだ。

　聯合通信によると、潜水艇は十七日午後十一時十五分ごろ、麗水の韓国軍海岸監視所沖約二キロの地点まで侵入し、韓国軍に発見されると沖へ引き返した。
　韓国軍は海洋警察などと合同でこの潜水艇を追跡、慶尚南道巨済島の南方約百キロで潜水艇と交戦し、十八日午前七時前に潜水艇を撃沈したという。